お気に入りっていったいなんですか

普段の仕事に関することからガジェットの感想、読んだ本の感想、マーケティングなどいろいろ。ここでは気楽に思ったまま書くので文章グダグダかもしれません。

ブランド・ラブという概念について

近年、ブランド・ラブ (brand love) という概念に注目が集まっています。

この概念はラブという表現からもわかるように、社会心理学で議論されてきた人間関係の愛情についての理論をマーケティング、より厳密にはブランド論に持ってきたものです。ブランド・ラブは新しい概念であるため、明らかにされていなことも多く、その概念自体も研究者間で共通した認識が得られていません。本稿では、その中の一つの認識を紹介します。

そもそも、人間同士の愛情は3つの要素、「親密性」「情熱」「コミットメント」から構成されていると考えられています。この考えは、Sternberg (1986) が唱えたもので、「愛情の三角形理論」と呼ばれていたります。

(1) 親密性 (Intimacy):好意やつ愛着といった感情的要素。

(2) 情熱 (Passion):ロマンスや性的・身体的な繋がりへの衝動を含む、動機的要素。
(3) コミットメント (Commitment):愛しているという「意識」のような認知的要素。

誰かを「愛している」場合、これら3つの要素がどの程度高まっているかによって、その愛情をいくつかに分類できます。たとえば、すべてがバランスよく均一な状態であれば、完璧な愛と表現したりします。

さて、人間関係の愛情を説明するための愛情の三角理論ですが、消費者とブランドとの関係性を説明するうえでもこの枠組みを用いることができます。

 詳しくはまた次回。